2011年04月30日

公務員の労働組合って、何のためにあるのか?

国家公務員給与、1割引き下げ方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110430-00000276-yom-pol

1割?何かの間違いではないのか?

この度の震災とは関係なく、「公務員の人件費を2割削減」すると、民主党は

2009年衆議院選挙のマニフェストに記載していた。その後、政権を取ったら

知らん顔を続けて今に至っている。

子供手当て、生活保護の母子加算の復活など、予算の組み替えではなく

新に余分な支出となる施策は早々に実行した。

さらに、削減は削減でも、いつ起きるか分からない震災に備えるダム、堤防、

耐震化等の防災関連予算は「ムダ!」と大見得を切って中止にしたのとは

大違いである。

新たに財源が必要となる施策については、「予算の組み替えで直ぐに財源が

確保できる」と思っていたけど、その考えは浅はかでした、選挙で自公政権を

陥れる口実でした、すみませんでした」と、素直に謝ったうえで時間がかかるのは

仕方がない。もともと小泉政権時に大幅に予算カットを実施しており、よぶんな財源

など無いものは無いのだから。

しかし、あるモノを削減するのは決断すれば良いだけだ。その決断をするのが

政治の役割であろう。権限を手にしたのにナゼ決断しないのか?

言うまでもなく、労働組合が民主党の最大の支援団体だからである。

「既得権益」とか「しがらみ」を批判してきたのが民主党である。しかし政権を手に

したとたん、支援団体とのしがらみを大切にし、政権という既得権益を守ることに必死だ。

そもそも、大昔に労働基準法が整備されていない頃、過酷な労働を強いられた時代

ならともかく、今は過剰なほどに労働者は保護されている。

それでも、民間企業の場合は組合の存在意義はまだ多少はあるだろう。経営者や

業績によっては、法に反した扱いを受ける可能性はあるのだから。

しかし、公務員はもともと身分が保障された存在であり、人事院もある。その公務員の

労働組合というのは、何を目的とするのか?

倒産する可能性がゼロで身分は保障されているため、やることといえば、いかに楽するか、

いかに基本給以外の何とか手当てをもらうか、であろう。

前者は、社会保険庁で年金問題の原因の一つにもなった。長年に渡って組合が

労働条件の要求を突きつけ、いかに手抜きをして楽をするか、そんな勤務状況が

いい加減な年金データの管理につながったのである。

後者は、これも一時話題になったが、役所などで市民の対応窓口をする業務でさえ

○○手当てが支給される。一般の民間企業ではありえない手当てである。

それもこれも、労働組合が団結して無理難題を押し付けてきた結果である。

何よりも、そんな連中の交渉に折れてきた、上に立つ連中も情け無い。

「文句があるなら辞めろ!」で十分である。








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Posted by はまぼう at 17:25│Comments(2)
この記事へのコメント
公務員=税金の無駄としか考えていないのでは?
私は公務員ですが、国のため市民のために日々一生懸命働いていると言う誇りと自負があります。
確かにあなたの考えるような職員もいないとは言い切れませんが、そういう輩と一括りにされるのは心外です。
「民間企業ではありえない」という言葉は便利ですが、それは当たり前のことなのでは?
我々公務員は民間企業のように景気の恩恵を受けることはありませんが、あなた達は違うでしょう。
もともと、民間企業と公務員は違うのです。
マスコミや政治家は叩いても文句を言わない私たちに容赦ない批判をぶつけてきますが、
それで本当に国のため、貴方たちのためになっているのでしょうか?
あちこちの批判を見ているとモチベーション下がります。そんなに公務員であることが悪なのかと。
Posted by 1公務員 at 2011年04月30日 22:08
私も国家公務員です。文章を大変興味深く拝見いたしました。

周りは組合員だらけで、組合に入っていた方が何かと都合がいいのですが、私は30歳ころに抜けました。我々は《公僕》ですから、極力《私心》を捨てねば!という決意でした。抜けて10年。不遇を囲っております。

役所の世界では、組合幹部経験者はむしろ出世コースです。自民党政権時代の大昔から変わりません。そんなのが上司で、人事評価をやってます。まともな人事評価ではありませんし、公務員は数値目標を設定しにくい職業職種ですから、意志が弱い職員は向上心を持とうとしません。

新人は「青雲の志」を早くに捨て去り、環境に順応しようとします。空気を読みます。スポンジのように吸収が良いので、20代の早いころに組合活動にのめり込む若手が多いです。レクリエーション(飲み会)に釣られて組合にドップリという若手が多く、30くらいになって気づいて軌道修正できればいいのですが、ぬるま湯から出るタイミングを逸している職員が多いのです。オジサン職員も若手に好かれたいので、甘やかしています。

構造的な問題で、根はかなり深いです。労使一体の関係はメリットもあるのでしょうが、肥大化した労働組合は本来の公務行政(トップ=事務次官など)の機動的な判断、行動を限定的なものにします。手かせ足かせとなっています。

私は、料簡(了見)の問題だと思います。年収1割カット、正直痛いです。痛いですが、それを口に出さず、むしろ 「誇らしいじゃないか。これでいくらか助かる被災民がいるのだから」と言い合える同僚がいたらな…と寂しさを感じます。でも、腐らずに黙々と仕事を続けます。仕事好きですし、恵まれていて有り難いと思いますもの。グチは言いません。
Posted by 卵かけごはん at 2011年05月01日 03:27
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